韓国のWIRobotics社が満を持して送り出す「ALLEXロボットハンド」は、その超絶技巧を凝らしたマイクロピッキングと締結能力を世界に誇示した。わずか100グラムという微細な力を検知し、まるで神業のような繊細さで対象を操るその姿は、まさに未来の職人芸だ。
これは、安全な人間とロボットの協調作業において、まさしくゲームチェンジャーとなる一歩。だが、その一方で、これまで「指先の魔術師」として微細な組み立て作業で生計を立ててきた人々にとっては、胃のあたりがキリキリと痛み出すような、未来からの宣戦布告と受け取れるかもしれない。
この15自由度を誇るハンドは、本質的にコンプライアント(受動的に柔軟)に設計された上半身型ヒューマノイドシステムの一部を構成する。特筆すべきは、専用の力覚センサーなしで接触に即座に反応するという点。これぞ、ロボット進化の最前線が我々に突きつける、驚異の「触覚革命」だ。